ＯＮが夢の対決、球場沸かす

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日本プロ野球名球会の会員が集まって試合を行う「名球会ベースボールフェスティバル２０１６」が１１日、福岡市のヤフオクドームで行われ、始球式では通算８６８本塁打のプロ野球記録を持つ王貞治氏がマウンドに立ち、打席には長嶋茂雄氏が入った。巨人の黄金期を築いた２人の夢の対決に球場は歓声で沸いた。

　２００４年に脳梗塞で倒れた長嶋氏は左手一本でバットを握った。試合前に「当たるか分からない。ボールについていこうと思う」と不安交じりに話していた。３球見逃した後の４球目。低めの球を見事に当てて三塁方向に転がすと、はじけんばかりの笑顔をのぞかせた。